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・病院の事と情報募集について

という訳で漫画内ではやっと病院に行くことができた訳ですが、
すでに場面緘黙の診断基準には当てはまらない状態だったのと
私の場合身内に頼れなかったので自力で通院しなければいけない事も考えて、場面緘黙を診ているかはわからないけど評判が良くて通いやすい距離の
病院を選んで通う事にしました。
そりゃあもちろん場面緘黙を診ている病院に行くのが一番だと思うのですが、大人の場面緘黙を診て貰える病院の情報は現在本っ当に少ないのです。

専門的なサイトを見ても、たいていは「まずは病院や専門機関に相談を」
的な事が書いてあるんですが、その病院や専門機関の情報がないから
困ってるんだよこっちは…!という方も多いと思います。(私もそうです。)

私は事前に「場面緘黙に詳しくない医師の場合」も踏まえて、今の困り事や
場面緘黙と関係していそうな、普通の心療内科でも診て貰える内容についてを相談できるように準備していった訳ですが、
この方法だと、ある程度場面緘黙に関係していそうな自分の事について
分析と理解が進んでいて、かつ医師にそれを説明できないと難しい部分も
あると思うので、今現在場面緘黙で困っている方全てに通用する手ではないと思います。(すみません。)
しかし少し話せるようになったものの生き辛さを抱えている方、病院に行きたいけどどう説明したらよいかわからない方などの参考になればと思い描きました。

※大人の方で病院で場面緘黙の診断・治療をがっつり受けられている方、精神障害者手帳を取得された方・支援を受けつつ働いている方など
いらっしゃいましたら、どのような流れで治療や支援に繋がる事ができたか等をメッセージやメール等で教えていただけないでしょうか。
今後の場面緘黙の啓発に関する活動で参考にさせて頂けたら幸いです。
(漫画内で触れたり他の当事者サイドの方と情報共有させていだだくかもしれません。)
よろしくお願いいたします。

メールフォ―ムはこちら

名称未設定-1


  

・HSPという概念への懸念について

不安になりやすい気質や感覚過敏について書いた事で、「HSPって知ってますか?モリナガさんの「不安になりやすい気質」の参考になりそうです。」といった声を時々いただくようになりました。

実は今ほどHSPが話題になる前に書籍を読んで、自分に当てはまる事も多くTwitter等でも感想を呟いたり書籍をおススメしたりしてました。

HSPの概念や本に書いてある敏感な気質の受け止め方は、私が自分の不安になりやすい気質について自己分析をする上でとても参考になりました。しかし昨今のHSPの広まり方を見ていると、人に進めるのは危険かもしれないと考え始めています。

HSPは医学的な診断名ではなく「とても敏感な人」という意味合いで人の性質を捉える考え方です。

そしてHSPに当てはまるとされる性質は発達障害の特性と酷似している部分も多いと指摘されています。(感覚過敏やものの捉え方等)

その為世間に拡散されると共にHSPの概念が、発達障害の発見や治療の妨げになっているケースも耳にしました。(発達障害の傾向がみられ生活に支障が出ているのに、自分や子供はHSPだと主張し医師の診断を拒否する事例等…つまり発達障害を認めたくない人の隠れ蓑的なものにHSPの概念はなりかねないという事です。)

また広まるにつれて、怪しいスピリチュアル系やカウンセリングと称して高額のお金を取ろうとするビジネス等にもHSPが利用され始めています。そうした事を知り、今の状況ではHSPを広めるのはやめようという考えに至りました。

私は発達障害の傾向もあるのですが、上にも書いたように「不安になりやすい気質」について考える際にはHSPの本が参考になったのも事実であり、ものの捉え方としては全否定する気はありません。

自分の性質をどう受け止めるか考えるのに、とても役立つと感じる人も多いのではと今も思っています。

ただ、やはり自分の事については自分自身では気付けない事があったり、性格や性質を誤解している事も誰しもあると思います。そして今現在の場面緘黙の研究でも発達障害が場面緘黙の発症に影響したと思われる当事者もいる事がわかっています。           

もし生き辛さを感じているなら、まずは医療機関に相談した方が良いと思います。病院の先生はその道のプロですし、状況や症状に合った薬も出してもらえます。

(私自身病院に行くまでにとても時間がかかっているし、その前に散々自己分析しているので、病院へ行くことの敷居の高さもわかっているのですが、あくまで一般論として…)


・場面緘黙の歴史について参考サイト
場面緘黙症Journal https://smjournal.com/
「緘黙」の歴史~緘黙は「新しい病気」ではない
https://smjournal.com/kanmoku_kiso_whatsm.html

・チャレンジ雇用の話について参考記事
兵庫労働局、発達障害の非常勤女性に「いじめ」「虐待」  
〜前局長ら5人処分 障害者雇用推進の役所がなぜ?
https://news.yahoo.co.jp/feature/392





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※noteとpixivFANBOXでは有料版でしか読めないオマケ漫画や限定記事等もありますので少しでも支援していただけたらとても助かります。よろしくお願いいたします。

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場面緘黙漫画書籍化しました!
WEBに載せている「かんもく少女が~」を再構成・加筆修正し、描き下ろし&日本緘黙研究会会長による解説も加えています。

よろしくお願いいたします。


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